3日かかって本領発揮するワイン 〜セツナウタ 2018〜

こんばんは、メゾン・ブレイズです。
先週の平日は妻も子供達もコロナウイルスの影響でお休みだったので、余市までワインを仕入れに行ってきました。

目的のお店は、北海道ワインの品揃えに抜群の定評がある「中根酒店」です。
何度かテレビにも出演しているので、ご存知の方も多いかと思います。

まぁ〜目移りするくらい色々なワインがあったので、飲んだ順番に紹介していこうと思うのですが、まずは店主さんイチオシのこちらから。

「登醸造 セツナウタ 2018」

です。

このワインの醸造主である小西史明さんは、ワイン用の葡萄を育ててワイナリーに下ろしている農家さんでもあり、かつ自分でワインの醸造も行う醸造家でもあります。

作った葡萄の90%は岩見沢の超有名ワイナリーである「10Rワイナリー」へ下ろしているのですが、残った僅か10%の葡萄で醸されているのがこの「セツナウタ」。

使われている葡萄品種は「ツヴァイゲルトレーベ」が100%で、店主は何度もこの葡萄を使ったワインは飲んだことがあります。

ピノ・ノワールと比べ香りの複雑さに乏しいものの、その代わりに味はわかりやすく(ジューシー、果実味強い、濃く作ることもできる)一般受けしそうなワインを作れる葡萄、というイメージでした。

が、この「セツナウタ」は、抜栓直後こそ早飲みできる軽いワインといった特徴が強かったのですが、日が経つごとにどんどん良さ(押し付けがましい方向への変化ではなく、調和して品が良くなっていく感じです)を増していきました。

3日目には、特にこのワインに思い入れも無いであろう妻が、漫画本を読みながらグラスを傾けていたんですが、急に

「…なんかこのワイン美味しくない?」

と言い出す始末。

実はこの「セツナウタ」、先週土曜日のディナーにいらしてくれたお客様にグラスで楽しんでもらおうと思い、金曜日の夕方に抜栓した(購入時に頂いたプリントには「抜栓翌日ぐらいが飲み頃です」と記載されていたため)のですが、酸味と旨味のバランスが調和して絶妙な飲み頃に到達したのはなんと日曜日の夜でした。

先日飲んだドメーヌ・タカヒコの「ナナツモリ」もこのような傾向はありましたが、この「セツナウタ」は更に時間がかかった気がします。

サラサラっと軽い、でも実に心地よい酸味と、その先にあと引く旨味があって、なるほどこれはオススメするのもわかるわ…と、三日経ってようやく完全に理解できました笑。

あと、「セツナウタ」を飲んで少し気になることが。

今も店主の傍には空の瓶があるのですが、残り香が以前飲んだドメーヌ・タカヒコの「ナナツモリ」に少し近い感じがするんですよね。

また、先日飲んだドメーヌ アツシ・スズキの「トモ ルージュ」からは、注いでもらった時点でナナツモリと似た傾向の香りを強く感じました(味はビックリするくらい全然違いましたが笑)。

ちなみにナナツモリに使われている葡萄は「ピノ・ノワール」、セツナウタとトモルージュに使われているのは「ツヴァイゲルトレーベ」です。

葡萄の種類が異なるのに似た香りを感じるのは不思議といえば不思議なんですが、これ、もしかしたら「酵母」が原因なのかなと。

というのも、日本酒の場合、醸す際にどの酵母を使うかによって香りが大きく変わってくるんですよ。

もちろんワインと日本酒では工程があまりに違うので一概に比較はできませんが、上に挙げたワインには…

・余市町で収穫された葡萄を
・余市町内の醸造所で
・「野生酵母」で発酵させる

という共通項があります。

なので、「余市で野生酵母による発酵を促すワイン作り」をするとこの傾向の香りになるのではないかなと。

もちろん酵母の種類が違うといっても、人間と猿のように別の種類の生き物ではなく微々たる違いしかありませんから、考えすぎなのかもしれませんが。

ただ、そんなことに想いを馳せながらワインを飲むのはなかなか楽しい時間だな、と思いますし、もし作り手の方に会うことがあったら実際のところどうなのか聞いてみたいなとも思います。

お酒は嗜好品ですから、色々な楽しみ方ができていいですよね。

…今日はちょっと話がマニアックになりすぎてしまいましたが、お許しください。
こういうのは追及しだすとついつい独りよがりになってしまうのでいけませんね笑。

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