「フォアグラと牛頰肉の赤ワイン煮込み、人参ピュレのテリーヌ」。

今週のスポットメニューは「フォアグラと牛頰肉の赤ワイン煮込み、人参ピュレのテリーヌ」です。

赤ワインとフォンドヴォーの旨味を吸い込んだ牛頰肉に、コニャックと赤ポルトを纏わせて焼き上げたフォアグラ、そしてクミンがほんのり香る人参のピュレを合わせ、赤ワイン煮込みの煮汁でつなぐという贅沢な仕立て。

幅15cmのテリーヌ型に300gものフォアグラ(約◯,000円相当)を使ってしまいました。

シューファルシひとつに使う量の約25倍をこのテリーヌひとつに使ってます笑。

値段は驚愕の1,980円/1枚(税抜)。

「持ち帰りのテリーヌで1枚1,980円?あんたバカじゃないの?」という誹りはあえて受けましょう。

いいんです。
だってたまには高い金出してもフォアグラとか食べたくないですか?

店主は食べたいです。で、いいワインと合わせて家で堪能したいです。それにもし売れなくても自分で食えるから嬉しいっちゃ嬉しい(本音出た)。

それに、当店は基本的にフランス地方料理を中心とした素朴なお料理を販売してますが、当然ながらそれだけがフランス料理じゃないですしね。

フォアグラ、キャビア、トリュフといった高級食材で国賓をもてなす、外交ツールとしてのフランス料理だってあるわけですよ。

たまにはそんな感じの高級なやつを出してもバチは当たらないよなぁと。そう思ったわけです。はい。

ちなみに味の方ですが、牛頰肉単体でも十分美味しいのに、コクのあるフォアグラや煮汁のジュレと相性抜群な人参のピュレも加わって、ワインをグイグイあおりたくなる複雑な味わいに仕上がっています。

勿論、煮汁だけで繋ぐとあまりに枯れた感じになり過ぎるので、別鍋で赤ワインと天然メープルシロップをツヤツヤになるまで煮詰めて煮汁と合わせ、ワインの風味を増幅しています。

しかしそれでもなお、枯淡な味わいなんですよね。3つの食材がそれぞれの魅力を放ちつつも、クラシックフレンチらしい滋味深さが感じられる一品です。

というわけで合わせるワインですが…この味わいには新世界やイタリアのワインではちと強すぎるかなと。

やはりここはフランスワイン、更に絞るなら熟成したブルゴーニュを合わせてほしいところ。

店主は熟成してかなり丸く穏やかになったボルドーを合わせてみましたが、こちらもかなり好相性でした。

フランスのワインはどこか隠花植物のような湿度のある印象(それに比べると新世界のワインはフルーティ!ジューシー!という感じですよね。こちらも好きです笑)なんですが、それがこのテリーヌには最高に合います。

大雪も降っちゃったし、雪かき頑張った自分へのご褒美として是非。これ一枚で結構飲めちゃいますよ。
というわけで今日も皆さまのご来店、お待ちしております。

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