ワイン&食材の仕入れがてらソロキャンプに行ってきました。

こんにちは、メゾン・ブレイズの店主です。
9月22日から1泊2日で(ワイン&食材の仕入れがてら)ソロキャンプに行ってきました。
ディナー用のヤマメを釣りに行った際、塩焼きにベストサイズのアメマスが釣れてしまったのがきっかけですが、楽しいキャンプ体験になったので備忘録的に書き残しておこうと思います。

山奥で釣れた綺麗なアメマス。30cmを少し超えるくらいでした。
エスカベッシュに使うような小ヤマメ用の竿と糸なので、引っ張られると怖いのなんの。

2尾釣れたので1尾はお店のトレトゥール(おそうざい)用にまわし、もう1尾は串に刺して塩焼きで食べようかなぁと。

となると外で焼きたい。
せっかくだしキャンプもしたい。
どうせなら焚き火のそばでじっくりこんがり焼きたい。
ついでに食材やワインの仕入れもしてしまいたい。

そんな欲張りセットを検討した結果、十勝方面へと1泊2日のソロキャンプへ向かうことになりました。

アメマスと中サイズのヤマメは「たて塩(塩水に漬ける)」にして真空パック。
これで暫く鮮度は問題なし。ではいざ十勝へ。

早々に到着。セッティング完了。
今回お世話になったのは清水町にある「遊び小屋コニファー」さん。
直火での焚き火がOKな、現在では希少なキャンプ場です。
(勿論、直火の焚き火は火の始末がきちんとできる方限定です)

また、こちらのキャンプ場は「CAMPLABO」さんが運営されているのですが、場内に併設されているアウトドアショップのグッズラインナップが半端無かったです。

もうこの内観だけでワクワクしてしまうんですが…

小物からウェアまで、そのチョイスが素晴らしすぎる…!

さりげなくホットワインスパイスなんかもあったりして、冬も行ってみたくなります。

ガスボンベで使えるヒーターも超便利そう…!
これがあったら真冬のエゾユキウサギ猟も泊りがけで行けるんじゃなかろうか…
(ウサギは夜行性で夜歩き回るため、夜の動きをチェックできていると追跡成功率が上がるんです)

漫画「ゆるキャン」に出てきそうな可愛い柄のブランケット(かな?)もあったり、そそられるものがいっぱい。

店主が危うく手が出そうになってしまったのがこの薪を置くためのラック(FALLWORKS製)。
このコンパクトさ(下に見える白い袋に全収納できるそうです)でありながら、薪2束まで置けるという…
店主はアウトドアこそ頻繁に行きますが、キャンプは年に数回で焚き火も年に1回あるか無いかという感じなので、そこで何とか理性を取り戻し衝動買いに耐えることができました。

が、このビジュアルとこのコンパクトさ、焚き火好きのキャンパーさんなら間違いなくその場で手が出てしまうと思います。
これだけ洗練されたデザインと手の込んだ作りでありながら、8,800円というお手頃価格なのがまた…
店主さん曰く「2年もの間、取り扱いできないかお願いしてもなかなか色よい返事がもらえず、北海道から京都まで足を運んでようやくお店に置くことができました」とのこと。
こちらの店内、こんなこだわり商品ばかりなので危険すぎました。

気を取り直して焚き火の準備を。
炉に使う石も目の前の小川に転がっているものをそのまま使ってOKとのこと。
いいですね~。こういうのやるのは本当久しぶりです。楽しい。

串にアメマスとヤマメを刺してファイヤー。
外はおそらく一桁気温ですが、火を焚くとしっかり暖かいです。

下の土が柔らかい場合は串をナイフで尖らせる程度で良いですが、下の土が固い場合はペグであらかじめ穴を開けておくと良いですよ。
焼けるに従って角度を変えたりする必要があるので、深めにしておくと使いやすいです。

焼き始めはこんな感じ。まだまだ魚もみずみずしいですね。
薪のサイズや魚に火の当たる位置を調整して、大体1時間ほどで…

こんな風に、徐々に火が通ってきます。
川魚は焼き方が色々あるのですが、アメマスは身に含まれる水分が他の川魚と比べても特に多いため「焼き枯らし」に近い、時間をかけて焼くやり方にしました。
焚き火と魚、両方の面倒をきちんとみながら2時間ほど焼いていくと…

ご覧の通り、美味しそうに仕上がりました。
身が適度に収縮して、串が軽く動くようになるのが頃合いでしょうか。
大きいと上から下まで均等に焼くのが大変なのですが、よい感じだと思います。

和食にするつもりだったのに思いきり箸を忘れたので、場内のショップでモーラナイフのお箸カービングキットを買いました(笑)。
ナイフ自体は勿論持ってきていたのですが、こんなタイムリーなものを発見したら買わずにいられませんでした。

キットに入っている綺麗な木は勿体無いので使わず、薪の細いやつをカットしてお箸に。
我ながら雑だ…でもまぁ使えるので良しとします。

焼きあがったお魚とお総菜、お味噌汁やごはんを盛り付けて準備完了。
1年間の禁酒もようやく明けたので、川魚の塩焼きに熱燗といきましょう。

こんがりと黄金色に焼けたアメマスの頭。
串に刺し、頭を下に向けて焼くと脂が滴ってくるため勝手にカリッと揚がります。
横に寝かせて焼くとジューシーに仕上がってそれはそれで美味しいのですが、こういう昔ながらの塩焼きもまた捨てがたい魅力があります。

このくらいカリッとした感じになります。
これと熱燗がまた最高に合うんですよ…!!!

ピカピカに焼きあがった身の方も勿論頂きます。

ヒレはヒレで旨味が詰まっているので、取り外してパリパリ頂いては熱燗をグイっと(笑)。

ザクっと焼けた皮も抜群ですが、ホクホクに焼けた中の身がまた食べ応え抜群でたまりません。
あぁ熱燗が消えていく~。。。

尻尾の先までペロリと頂いて、ご馳走様でした。
囲炉裏のあった時代には一般的な食べ方だったのだろうと思いますが、現代家屋ではなかなかこういった焼き物は作れないので特別感がありますね。
また釣れたらやろうと思います。焼けるまで時間がかかるのが難ですが…。

本を読んでいたらいつの間にか寝落ちしていて、気づけば翌朝。
気温は低かったですが、寝袋を2枚持参し二重にくるまっていたので心地よい睡眠がとれました。
朝起きたら目の前にこの小川が流れているのは嬉しいですね。遠くまでキャンプしに来た甲斐があるというものです。

朝食は当店で販売している商品がアウトドアでも利用できるかテストしてみました。
冷菜(エスカベッシュとパテドカンパーニュ)と温菜(ニース風トリップと温めたヴィシソワーズ)です。

漫画「ゆるキャン」よろしく、アルミホイルを貼ったダンボールオーブンで「RINGO」さんのミニミニライ麦パンを温めておきます。
ダンボールが燃えないか冷や冷やだったのですが、想像以上に熱に強くかつしっかりと温まります。これはいいですね。

トリップや温めたヴィシソワーズもバッチリ。朝から贅沢な食事になりました。

マナーの良い利用者さんや親切な管理人さんのお陰で、今回も楽しいソロキャンプでした。
記事が長くなりすぎて、十勝で買った食材やワインの紹介までしきれませんでしたが、こちらは後日当店インスタグラムの通常投稿でお知らせしますね。

それでは。長文のブログにお付き合い頂きありがとうございました。

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