ディナーの準備と並行して「スープ・ド・ポワソン」の仕込みです。

今日は大きなアオゾイを丸々二尾使いました。
その時によってホッケだったりアジだったりカレイだったりヒラメだったりシマゾイだったりします。
変わり種だとアメマスやブリ、本州からの真鯛なんかも使いましたね。累計だと多分15種類以上の魚を使っているんじゃないかと。

ちなみにスープドポワソンは「こなれた」味にするため、以前作ったものを必ず少し残しておき、新しいものに混ぜ込んでいます。


まるで老舗のウナギ屋さんのタレのようですが、こうすることでスープのまろやかさと深みが大きく増すんですよ。
また、スープはシンプルな見た目なのに材料の種類が多く、スパイス(ローリエ、鷹の爪、コリアンダー、ファンネル)やハーブ類を含めると20種類近く使います。
下準備に1時間、魚を蒸したあと、カリッと香ばしくなるまで炒めるのが1時間、煮込み時間2時間、絞りで30分といったところでしょうか。


今思うと、何でこれを基本メニューに据えようと思ったのか理解できないくらい面倒ですね笑。
ただ、ルイユとチーズ、カリカリのバゲットとの相性はやはり素晴らしいものがありますし、何度味わってもじんわりと美味い、フランスの郷土料理らしいスープだと思います。
こういうのはやはり廃れないんですよね。
是非白ワインと合わせてどうぞ。
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